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ハワイの物価高騰は日本の3倍!原因3つと主要商品の値段2022

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ハワイの物価高騰は日本の3倍!原因3つと主要商品の値段2022

新型コロナウイルスのパンデミックに加え、ロシアのウクライナ侵攻によって、世界中でインフレが加速しています。そのなかでも、アメリカの物価高騰の割合は日本の約3倍にもなります。日本人の人気海外旅行先であるハワイでも、物価高はひどく、どのような状況なのか、家賃・ガソリン代・電気代・食品の価格など、現地から最新の情報をご紹介します。

ハワイの物価上昇は日本の約3倍

日本でもさまざまなモノの値段が上がり、物価上昇のニュースをよく耳にします。でも物価高にあえいでいるのは、日本だけではありません。

物価の上昇度合いを測るときに指標となるのが、「消費者物価指数(CPI)」と呼ばれるもの。「消費者物価指数」とは、全国の家計消費を100の基準にして、どれだけ物価が変化しているか示す数値。例えば、消費者物価指数が102.5なら、2.5%の上昇と言えます。日本では総務省が500品目以上のモノの値段を集計して、毎月発表しています。

この日本の消費者物価指数を見てみましょう。2022年8月の消費者物価指数(9月20日発表)は、102.7となり前年同月比は3.0%の上昇でした。

一方、アメリカの2022年8月の消費者物価指数は前年同月比8.3%の上昇でした。つまり、日本とアメリカのここ最近の物価上昇率を比べると、その差は歴然。アメリカの物価上昇は、日本で「物価が上がった」と感じるそのおよそ3倍になっていると言えるのです。

ちなみにヨーロッパ諸国の消費者物価も8~9%前後で、アメリカと同程度の物価上昇が起きています。

ハワイの物価が上昇 3つの原因は

実際、ハワイで生活している筆者からしても、2022年に入ってあらゆるモノの値段がみるみる上がり、物価高を痛感しています。その原因として考えられることは、次の3つがあります。

新型コロナのパンデミックでのサプライチェーンの混乱

世界に感染が広がった新型コロナウイルス感染症。それにより、世界の国々が次々にロックダウンとなり、人々は自宅にとどまり外出を最小限に抑える事態に陥りました。工場や店は営業を停止し、物流もストップする事態となったのです。このような状態で、需要と供給のバランスが崩れ、サプライチェーンが混乱していったのです。

多くの企業がグローバル化している現代では、商品や原料を輸出入する場合も多く、サプライチェーンの影響は世界規模で起こり、この影響により配送費のコストアップなどが続いているのです。

ロシアのウクライナ侵攻

2022年2月にロシアがウクライナに侵攻したことも、影響を及ぼしています。ロシアは原油生産国のひとつであり、欧州など世界中の国々に輸出しています。しかしウクライナ侵攻への制裁を行った報復として、ロシアは欧州へのエネルギー供給を制限。それにより、ヨーロッパの国々がエネルギー危機に陥っているのです。

イギリスの一般家庭における電気・ガス料金は、2022年10月から80%も引き上げられるのだとか。2022年の冬はエネルギー不足になり、暖房などを十分に使えない事態になることが予測され、さまざまな節電・節約が国民に求められています。

日本でもガソリン価格が高騰しているのは、このような影響を受けたもの。あらゆるモノの運搬などにかかわる原油価格の高騰は、世界のモノの物価上昇につながっています。

人件費の高騰

人件費の高騰も一因です。新型コロナのパンデミックによって、大きな影響を受けた飲食業やサービス業への就職を希望する人が減り、人手不足になっています。そのような業界では、人員確保のために高い賃金を提示したり、充実した福利厚生を整えたりする必要があり、人件費自体が上がっているのです。そしてその人件費の高騰は、モノの値段にも反映されているのです。

ハワイの最新物価

ではハワイの実際の物価がどのくらいなのか、具体的にご紹介しましょう。

家賃

ホノルル不動産協会のデータによると、2022年のオアフ島における1ベッドルームの平均家賃は1979ドル。2021年の平均は1829ドルだったので、8.4%も上昇しました。2ベッドルームの家賃は2582ドル、3ベッドルームは3169ドルです。

1年前からの家賃上昇率は8.4%と、消費者物価指数と近い数値です。ちなみに、ワイキキやアラモアナなどの人気エリアは家賃がさらに高くなります。

1ベッドルーム 1979ドル
2ベッドルーム 2582ドル
3ベッドルーム 3169ドル

参考 Rents up 8% on O‘ahu This Year, Study Says (Hawaii Business Magazine)

ガソリン代

世界の国々と同様に、アメリカでもガソリン価格が高騰。2022年6月にピークを迎えたと報じられています。AAA(トリプルエー)のデータによると、ハワイはアメリカでもトップクラスにガソリン価格が高い州。2022年10月上旬時点で1ガロン(3.785L)あたり5.175ドルです。

パンデミック前は1ガロンあたり3ドル台だったのに、瞬く間に上昇し、ここ最近は5ドルを超えた状態が続いています。

ホノルルのガソリン価格(2022年10月)
レギュラー 1ガロンあたり5.175ドル

参考 AAA Gas Price

電気代

ハワイは、全米で最も電気代が高い州です。1kWhあたりの電気代は44.09セント。電気代が安い州には、ワシントン州(10.49セント/ 1kWh)、ユタ州(11.24セント/ 1kWh)、アイダホ州(11.38セント/ 1kWh)などがあり、ハワイとの価格差がかなりあるとわかるでしょう。

しかもハワイは夏場はクーラーが必要な家も多く、電気代がかさみます。1世帯あたりの平均電気代は236.76ドルで、200ドルを超えているのはアメリカでハワイ州だけです。

参考 The SaveOnEnergy.com® Electricity Bill Report: Who paid the most, least?(Save on Energy)

円安でハワイ旅行の費用も高額に

これだけの世界的な物価上昇によって、航空運賃や燃油サーチャージが過去最高まで上昇しています。また日本人にとって、円安が進んでいることも大きな痛手。ハワイ旅行にかかる費用はこれまで以上に高額になると言わざるを得ません。宿泊費を抑えたり、現地では外食せず、コンドミニアムのキッチンで自炊やBBQを楽しんだり、旅行費用をセーブする工夫が必要になっていくのではないでしょうか。

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格安で楽しめるおすすめハワイツアー

現地で格安で楽しめるツアーもあります。ハワイ旅行の費用を抑えたいなら、ぜひ’これらもチェックしてみることをおすすめします。1万円以下のハワイツアーもたくさんあります。

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